大規模修繕工事とは

大規模修繕工事とは

大規模修繕工事について

大規模修繕工事について

経年劣化に対応して計画的に修繕工事を実施することが必要です。

マンションは年月の経過と共に劣化します。鉄筋コンクリートの堅固なマンションといえども、年月を経るうちに外壁にひび割れが発生したり屋上の防水層が傷んで漏水したりなど、さまざまな劣化が目立つようになります。
その結果、必要な機能が損なわれたり、大切な資産価値の低下を招いてしまうこともあります。マンションの住環境や資産価値を良好に維持するためには、法定点検などの保守点検や軽微な破損などに対して経常的な補修を行うほか、経年劣化に対応して計画的に修繕工事を実施することが必要です。

修繕工事が必要な時期

10年目をむかえるあたりから検討を始めましょう。

建物躯体であるコンクリートの耐用年数は約60年と言われています。
しかし、建物は躯体だけでなく、タイルや塗装といった仕上げ材や、シーリングや金物といった部材と部材をつなぐ役割の材料など、多種多様にわたる材料が使用されています。これらの材料の耐用年数は60年を大きく下回ります。

修繕工事は適切な時期に実施する必要があります

修繕箇所
1屋上の防水層アスファルト露出防水修繕工事周期10年〜15年2外壁面塗装仕上タイル貼仕上修繕工事周期10年〜15年3共用部鉄部外部鉄部塗装修繕工事周期4〜6年4バルコニー・共用廊下長尺塩ビシート貼修繕工事周期10年〜15年5外構部・ほかフェンス・門扉の塗装、取替、駐車場などのライン引 設備機器電気設備、消防設備、給排水設備、空調換気設備、昇降機設備など

標準的な修繕工事周期(当社事例より)

※修繕工事周期の数字はあくまでも目安です。建物の劣化状況によって修繕工事の周期は変わってきます。

大規模修繕工事専門委員会

管理組合

大規模修繕工事専門委員会を立ち上げましょう

大規模修繕工事を円滑に進めるためには工事に関連する知識のある組合員が他の管理組合業務に追われることなく継続的に従事することが有効です。

専門委員会設置の背景

  • 大規模修繕工事の発意から工事実施、完了まで2〜3年を要すること
  • 理事会は、管理組合の業務執行機関として通常業務でも多忙な状況にあり、かつ、理事は1年ないし2年で交代するのが通例であること
  • 大規模修繕工事の内容は専門的であること
  • 大規模修繕工事を実施する時期にその分野に詳しい人が必ずしも理事に就任しているとは限らないこと

事例のご紹介

大規模修繕工事が、居住者の願いを叶えるきっかけに。

大規模修繕委員会が居住者の声を代表し、当社がそのサポート業務を行うことで、大規模修繕工事の本来の目的である劣化部分の現状回復だけでなく、機能改善や収支改善を図って、より良い大規模修繕工事を実現。

◎総戸数:34戸
◎竣工年月:1992年2月
修繕事例
POINT外壁タイル、屋上防水の劣化不具合箇所の改善
外壁タイルBeforeBefore
外壁タイルAfterAfter
POINT非常に重く開閉が大変だった手動扉を自動扉に更新
手動扉BeforeBefore
自動扉AfterAfter
POINT利用の低下した機械式駐車場を撤去し、収支バランスを改善
駐車場BeforeBefore
駐車場AfterAfter

大規模修繕工事を通して、居住者間のコミュニケーション向上をはかる。

居住者目線のコンサルタント会社を選定することで、専有部を含めた大規模修繕工事を実施した結果、居住者一人ひとりにより快適で住みやすい環境を維持していこうとする意識が高まった。

◎総戸数:140戸
◎竣工年月:2003年12月
修繕事例
POINT外壁のタイル・塗装の補修で、外壁が生まれ変わった。
外壁のタイルBeforeBefore
外壁のタイルAfterAfter
POINT共用廊下は、鉄扉と壁を塗り替え、床も洗浄。明るい印象になった。
共用廊下BeforeBefore
共用廊下AfterAfter
POINT・工事中は、1階ロビーに常に工程表が張り出され、ご意見ボックスも設置された。 ・エアコンや物品移動など対処が懸念された住戸バルコニー床の張替えも居住者の協力により、トラブルなく完了。
工程表 意見ボックス
住戸バルコニー床